北口榛花さん猫背改善で金メダル!自分用の椅子という秘密兵器
北口榛花さんオリンピック金メダルおめでとう♪
試合前にうつぶせになっているのは、姿勢を保つためだと。
そして猫背改善用に、18度前傾させた自分専用の椅子まで用意。
これは腰痛予防にそのまま使える、貴重な金メダルです。
解剖学的立位肢位を意識
北口榛花に解剖学を教えていた足立和隆氏、姿勢と走り方を助言/陸上
解剖学的立位肢位を調べると、骨格模型みたいな状態で骨の位置がニュートラルになるとのこと。猫背だったのでニュートラルな骨格バランスを意識させたわけですね。
初対面は2020年秋。最初に指摘したのは、姿勢の悪さだった。少し猫背ぎみで、「解剖学的立位肢位」を意識させた。
ということは、猫背は姿勢の意識によって改善するわけです。
座っただけで骨盤が前傾
治療院の先生が18度前傾の椅子を作成。
このことから、普通の椅子は座面が平行なのが一般的。ということは、座面を前傾させることで、ニュートラルな骨格の位置をキープできると。
通っていた東京都内の治療院が開発し、座っただけで骨盤が前傾するように18度前傾している。
これを逆に考えると、いわゆる普通の椅子では骨盤が後傾してしまう。その結果として猫背になると言えるでしょう。この椅子をパリオリンピックにまで持って行っているということから、姿勢維持には日常的にこの椅子が必要なことがわかります。
18度という角度は北口榛花さんの角度でしょうが、ほとんどの人にも参考になるでしょう。通常は座面が平行だと必ず骨盤が後傾して猫背になります。電車の座席を見ればわかるように、普通に座れば背中が丸まった猫背になることからもわかります。
「すねの長さ」で自分サイズに
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こちらのインタビューでは、椅子の高さは「すねの長さ」が基準になっていることがわかります。椅子に座った場合、膝から太ももの長さは関係ありません。
このことから、すねの長さ=足の長さ と考えられます。
椅子の高さは、自分の足の長さに合わせてあるということですね。
「これは自分のサイズの椅子です。自分のための椅子です。決して宣伝したいだけじゃなくて自分が座るための椅子です」
「後傾しないように。自分のすねの長さを測って自分のサイズにしてもらった椅子です」
たぶんサイズ違いのようす
確認はできませんでしたが、こちらは日本プロスポーツ大賞授賞式典の様子。
こういう場では通常、会場なりの同じ椅子を使いますよね。
そこで中央の女性を中心に、椅子の高さで線を引いてみます。
すると、北口榛花さんの膝が高いことがわかります。中央の女性より足を倒していても、膝の位置が高いのはそもそも身長が高いから。
膝が平行よりも高い位置にあるということは、骨盤が後傾してしまいます。
これはイベントで短時間、受賞者の立場もあるので普通の椅子を使ったのでしょう。
このように、身長や足の長さが違う人が同じ高さの椅子に座るって負担が発生したりします。
こういう場はいいですが、仕事などで座るイスは自分用に合わせましょう。
車の座席マットなども使用
車の座席マットなども使用していたとのこと。
ただ今は使っていないのでは?と思います。バランスがとれる椅子であれば、背もたれは必要ありません。なのれこれは、試行錯誤の途中ではないかと思います。
頂点へ、こだわった「姿勢」 北口、1投で勝負あり―陸上女子やり投げ〔五輪〕
けが防止のため、猫背の改善に着手。試技の合間はうつぶせを保った。骨盤を前傾させる目的で、海外転戦時でも座面が前に18度傾いた椅子や、自動車などの座席の背もたれに置く特製マットを持ち歩いた。あるべき姿勢の維持を徹底したことで、持ち前の柔軟性も生かせるようになった。
ケガ防止のために猫背の改善。猫背が進行すれば腰痛になるでしょうから、腰痛予防にもやはり姿勢がもっとも大切といえるでしょうね。
猫背予防の3つのポイント
- 座面が前掲している椅子
- 椅子の高さは自分の足の長さに合わせている
- 車用の背もたれなども利用
北口榛花さんの猫背の原因
もっともそもそもの猫背の原因は、メンタルというか世間の目というか。
ほんと大衆の外見的などうでもいいことが、才能を潰すところでしたね。
現在はトレーナーとして海外遠征に同行する上野真由美さん(47)によると、179センチの大柄な体を小さく見せるような猫背が染み付いていた。「今みたいに笑うこともなく、すごくしょんぼりした感じ」。自信なさげだった当時の印象を振り返る。
偉大なる笑顔の金メダル。その裏に自分用の椅子で猫背改善という話がある。
他人のアスリートの話と流さずに、自分の腰痛予防にもちゃっかり利用しちゃいましょう。