腰痛が多い車の運転
パソコン作業以外にも、「座る」ことは腰痛に直結しやすいもの。 最近ではマツダが「正しい運転姿勢」という切り口でプロモーションをやっています。
正しい運転姿勢ということは、今までの運転姿勢は正しくないことを意味していますね。
日本にはそもそも椅子文化もありません。 そのため靴と同じように椅子のクォリティも低く、その結果、座り仕事で腰痛になる人が増えてしまいます。 体に良くない物をつかっているのですから、当たり前と言えば当たり前です。
オフィスワークなど座り時間が長い人ほど、健康管理を怠ると腰痛になるのはしかたないことでもあります。
それでもちょっとした工夫で、腰への負担を減らすことができますので、自己防衛をして気をつけましょう。
正しい運転姿勢はリラックスできる姿勢
マツダの車両実験部・大坪智範さんによると、【理想の運転姿勢とは、「全身がリラックスした状態」】とのこと。その具体的は方法を引用すると、以下の通り。
最初にシートをめいっぱい後ろに下げ、高さも低くする。そこでシートのリクライニングの角度を調整する。お腹が苦しくない、腰がリラックスした角度を探すのだ。続いてシートの前後位置を調整する。ブレーキペダルを踏んで、足首が窮屈でない場所までシートを前進させる。続いては、シートの高さだ。ボンネットの前から4分の3の位置が見えるところまでシートを高くする。この日は、指導員がボンネットの位置を指示し、そこが見えるところまでシートを高くしていた。その次はステアリングの位置だ。腕を真っ直ぐに伸ばした状態で、手のひらがステアリング上部にあたるところに、ステアリングの前後位置を定める。そして最後に、メーターリングがステアリングの中に見えるように、ステアリングの角度を調整。
文字だけだとなんだかわかったようなわからないような・・・ ですが、腰痛の本質は腰への負担ですので、最重要ポイントは、【お腹が苦しくない、腰がリラックスした角度を探すのだ。】なわけです。
シートやリクライニング(背もたれ)などの調整は、【お腹を苦しくさせないため】なわけです。 お腹が苦しくなるのは、背中を丸めた前傾姿勢ですね。 つまり前傾しないための【角度を探すのだ】というのが答えでしょう。
前傾しない背もたれの角度
【お腹を苦しくさせないため】に、【角度を探すのだ】ということです。 じゃぁ背もたれの角度はどうしたらいいのか? と思ってしまいますが、マツダがすごいのはここの【最初にシートをめいっぱい後ろに下げ】るところ。
背もたれの角度のためには、上半身の背もたれではなく、まず下半身のシートからきめていること。 逆説的ですが、【腰痛にならない座り方】を考えれば当然です。
これはパソコンチェアなどでも同じ。 椅子の高さが低いと膝が曲がった状態になるので、腰が曲がりまる。そして腰の負担が限界を超えると、腰痛になるだけ。
ただ車の運転士性の場合は、アクセルやブレーキ、ステアリング、車高に体を合わせる必要があるのは、しかたないこと。 それでも体の原理原則を守れば、体の疲れ具合も安全運転にも影響を及ぼすわけです。
まとめ
車の運転姿勢でも、骨盤の角度を守った方がいい