ある用事で半蔵門線に乗ったとき、なんだこれ?と思ったのがヘッドレスト。
この位置では使われないし、使うときの姿勢は他人に迷惑をかけるのに何を考えてるんだろう?
まぁ写真は帰りにとれば・・・ とおもってたのですが、電車を降りてから思い出して取り損ねてしまいました。
ホームから車内を撮ろうと思ったのですが、人がいるとやっぱり躊躇しますよね。 ネットで探してもヘッドレストに人がいない写真ばかり。
この記事の目次
田園都市線のヘッドレスト
でもありました。鉄道に詳しい方の車両に関する記事の中に実際の利用者の画像がありました。
画像引用
MA車両製作所 Yahoo!ブログ別館さん。
https://blogs.yahoo.co.jp/sketch_tokkii/14964551.html
手前のシートだけでチェックすると、7人がけ×2。
ヘッドレストは、端だけなので4つ。
そして、座っている人が5人。
そしてその5人の中でヘッドレストを使っているのが1人です。
まぁこの奥は拡大してもわからないのですが、基本的に人間の体の構造上、このヘッドレストは使われませんので同じです。
60度の法則
理由は、腰痛になる座り方でご説明した「60度の法則」があるからです。
背筋を伸ばせるのは、股関節は60度まで、だいたいこの姿勢くらいです。
これより低く座ると、必ず腰を曲げつづけることになるので、腰痛を招くことになるわけですね。
骨盤を立てる座り方もこのことを指します。
もしこの田園都市線の位置のヘッドレストを使うのならば、最低でも背筋が伸びた状態が必要です。
そのためには、猫背にならないように股関節は60度をキープする必要があります。
しかし電車の場合はイスの高さが低いの不可能です。
結果として、60度をキープできずに股関節がほぼ90度に近くなります。
そして股関節の60度をキープできませんので、腰を丸めて猫背をキープすることで対応するのです。
腰から丸めることになるので、頭は前にでてしまいます。
頭が前にでるのですから、この位置のヘッドレストは使われないのです。
イスの高さで股関節の可動域が決まる。
↓
股関節が60度をキープできなければ、背中はまるまる。
↓
背中がまるまると頭が前にでる。
↓
頭が前にでるから、ヘッドレストが使われない。
ということです。
ちなみにこのヘッドレストを使うとなると、腰と足を前にださなければなりません。(腰が曲がりすぎてつらいので)
最初に紹介した東急田園都市線の車内の画像で、1人だけヘッドレストを使っている人がいますよね。
手前の赤線んの方です。
ヘッドレストを使うと、足を前に出さないといけないのでこうなります。
右に男性もでていますが、この方は膝の高さでわかるように身長が高いので普通です。
でもヘッドレストを使うと、普通の女性でも足を前に出すことになるわけですね。
この流れで考えると、奥の赤線の方もたぶんヘッドレストをつかっているでしょう。
ということで、東急さんなんとかなりませんか?