背もたれによりかかる座り方
椅子に姿勢良く座るには背もたれを使う必要はない(使ってはいけない)ということは解説しましたが、今回は逆に、なぜ背もたれによりかかってしまうのか?というのを解説したいと思います。
椅子と画面の位置が低い
背もたれによりかかってしまう背もたれ座り。 若い男性に多いと思われる座り方です。 姿勢を見ても猫背になっていることが分かるでしょう。 ※画像のフィギュアなので腰のS字がありますが、現実にはS字は保てません。
この背もたれ座りの根本的な原因は、本人の姿勢ではなく環境です。 椅子が低く、見ている画面の位置も低い。 かつ、作業内容がマウス中心の場合が多いはずです。
まず人間は、ほぼ正面かつ中心で見る必要があります。 眼球の構造上、 そのため、画面の位置によって、顔の位置が決まってしまうのです。
本棚の下段を見るときは、しゃがむ
見るものによって顔の位置が決まってしまう。 わかりやすい例が、本棚です。 本屋さんで本を探している時など、背表紙でタイトルを確認しますよね。 この時に、膝くらいの高さの場合、しゃがむはずです。
眼球だけ下を見たり、首を曲げたりしませんよね? 膝くらいの高さならしゃがんで正面から見ているはずです。 眼球は、正面から見るのが楽だからです。
つまりパソコン作業をするような場合でも、画面の位置が低いと頭も低くしたほうが楽です。 が、椅子に座っている時は頭を下げることができません。 そのかわりに、お尻を前に出して座ることで、頭を下げているのです。
もっと低くなると、床に座ってしまうかもしれません。 私が会社員時代は、膝立ちで仕事をしていた覚えがあります。 今思い返せば、すべてが低かったですね。
背もたれ座りの大きな原因は以上のような問題があるのです。
対策としては画面の高さを上げることで解消するはずです。 ただ、あくまでも椅子と机と画面の位置で姿勢は決まってしまうので、例外もありますが。