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70度・ランドセル職人の座り方

ランドセル職人の座り方

週刊新潮・ランドセル職人・20170615-01

画像引用:週刊新潮2017年6月15日号巻頭グラビア「土屋鞄製造所」

こちらのグラビアは「土屋鞄製造所」のランドセル職人の作業時の姿勢です。 この写真にわかりやすくラインをひいてみましょう。

まず考えて欲しいのは、なぜいわゆる正しい座り方で座らないのか?です。 単純な話、ランドセルの作業をしやすく座ってるだけ。 かつ、体もらくになるようにでしょう。

 

股関節の角度

週刊新潮・ランドセル職人・20170615-02

座り姿勢のポイントは股関節の角度なので、股関節にラインをひきます。 白がよく言われるいわゆる正しい座り方(直角)です。 そして女性の実際の角度が、水色です。だいたい70度ですね。

実際の感覚はわかりませんし、インタビュー趣旨が違うのでありません。なので推測ですが、作業しやすくかつ疲れにくい姿勢を自然ととっているはずです。 股関節は開いた方ら楽ですが、この机とイスの高さだと70度くらいが限界なのでしょう。

つまりもう少し負担を減らすならば、机とイスの高さを上げる必要があります。 60度以下になるのが理想ですね。

 

S字カーブ

週刊新潮・ランドセル職人・20170615-03

股関節の角度によって、腰の曲がり具合もきまります。S字カーブがあるほど自然で体に負担が少ないのですが、この姿勢ではちゃんとS字カーブ(わんきょく)ができています。

職人さんの場合は、長時間でもできるだけ疲れが残らないような姿勢をとることが多いのでしょう。また自由度も高いので、体に負担をかけない姿勢もとりやすいですしね。 なにより実践に基づいた結果なので大変に参考になります。 

 

 

由佳座りの場合

週刊新潮・ランドセル職人・20170615-04

画像引用:週刊新潮2017年6月15日号巻頭グラビア「土屋鞄製造所」

同じ特集で、奥に体育座りにように作業をしている人たちもいました。 男女数人で同時に作業しているので、たぶん作業内容が違うんでしょうね。 こちらの場合はほぼ体育座りに近いですね。

週刊新潮・ランドセル職人・20170615-05

こちらも同じようにラインを引いてみると、股関節の角度はほぼ90度。そして腰のS字(腰椎のわんきょく)はありません。つまり腰を丸めた状態ですね。 

ただたぶん、床の方が作業がしやすいのかもしれません。たとえば前後左右、上下などの大きなチェックや作業が必要な場合、スピーディーに作業ができたりします。 

そう考えると、「正しい座り方」というのはナンセンスで、最優先は目的ありき。 次に体の負担を減らす姿勢が良い姿勢、座り方と言えるのでしょうね。