2019年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング
日本民営鉄道協会によるアンケート。
迷惑行為の1位は約10年ぶりに「座席の座り方」だそうです。
歩きスマホだとか車内の化粧だとか話題になりますが、座り方が悪いってことなんですね。
迷惑な座り方
- 座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)
- 乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)
- 荷物の持ち方・置き方
- スマートフォン等の使い方(歩きスマホ・混雑時の操作等)
- 騒々しい会話・はしゃぎまわり
迷惑な座り方の具体例としては、詰めない・足を伸ばす等。
足を開くとか組むとかも含まれるんでしょうね。
「詰めない」というのは単純に迷惑やマナーの問題。
でも足を伸ばすなんてのは、座席に問題や原因があるんです。
座席が低すぎる
【座ってもイライラ…通勤電車“座席改革”の現在】という記事。
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20181227-OYT8T50004/2/
この中で迷惑座り対策
背もたれの角度や座面の寸法については、大手オフィス機器メーカーに相談し、長時間座っても疲れにくいイスの構造について助言を受けた。
それがこちらの座席です。
こんな座り方してる人っているでしょうか?
いつもこのサイトをごらんになってる方なら、一目見てこれはないなってわかりますよね。
腰を下ろす座面を水平ではなく、手前をやや高くした
これでは骨盤60度ルールに抵触するので、いっそう腰の負担が大きい。
膝が上がれば上がるほど、股関節が狭くなるからですね。
「座面の手前を高くし、背もたれを高くすると、快適であるだけでなく、かかとを引いて腰掛けるようになります。これによって姿勢が良くなり、脚を投げ出しにくくなる効果も見込めるのです」と、東急電鉄運転車両部の門田吉人・検修課長は説明する。これは間接的に、席の前に立つ人への配慮にもなる。
実際にこれに座ってる画像でも探したのですが、ちょっと見つかりませんでした。
そもそもかかかとを引いて座ることは、姿勢の良さにつながりません。
行き場がない膝から先を、伸ばすか曲げるかの違いです。
つまり、そもそも足を伸ばしたくなる座席、ということです。
でもここにはヒントがあります。
「目指しているのは、新幹線並みの乗り心地。通勤電車の座席は背もたれを傾けることができないなど制約が多いですが、現状でできることを最大限盛り込みました」
さすがに【背もたれを傾けることができない】とあります。
これ、意味分かりますか?
新幹線の座席ですら、あの高さ(低い)の座席の場合、快適に座れません。股関節を60度以上キープできないからですね。
でも、上半身を後ろに傾けることで、股関節を開放するわけです。
すると股関節が開き骨盤の圧迫、腰椎の牽引が緩和されて楽になるわけです。
東急の座席は80度
さっきの写真に当てはめてみると、股関節の開きはせいぜい80度です。
これは腰を曲げている状態ですので、つかれます。
当然、背もたれは倒せないので足を前にだす必要があるわけですね。
必要があってもガマン、体勢を変えるというのはマナーの問題で。
とは言っても一般車両で背もたれなんて作れません。
どうしようもない。
迷惑座りをなくすには座席を高くすること
じゃぁどうすればいいか?
そりゃぁ、座席を高くすることです。
高くすれば、自然と股関節を開けます。
とにかく股関節を開かない限り、腰が伸びて腰痛になります。
つまり、このくらいの高さがないと60度はキープできません。
背もたれは倒せない。だったら座面を高くして下半身を倒すイメージですね。
こういうイスに座ってる人って、足を投げ出さないでしょう?
そもそも投げ出す必要もないし、出しても出る長さが少ないわけです。
まとめ
このように「イス」ではなく「ヒト」を規準に考えるととてもシンプル。
「迷惑行為」であっても迷惑をかけたいわけじゃなく、そうする理由がある。
表に見える症状ではなく、本質的な原因を見ることが必要ってことですね。
ということで、あなたのイスもこのくらい低いのなら、高くすることで姿勢も態度もよくなります。もちろん腰痛なんてなるわけがない。