ぎっくり腰のきっかけの1つに、重い物を持ったときというのがあります。
たとえば古新聞や雑誌などをまとめて運ぼうとしたときに、よっこらしょ。ギクっ!みたいな。
たぶん腰痛あるあるのはずです。
でも考えてみてください。
家庭ででるものなんて、たかだか10kg程度でしょう。
まぁ10kgでも十分重いのですが、もっと重い物をもつ競技もあります。
それは、重量挙げ(ウェイトリフティング)。
もちろん重量挙げだってそりゃ腰をやる選手がいるはずですが、それは限界までチャレンジしているから。
なにがいいたいかというと、正しい姿勢のお手本なのです。
限界まで重い物をもつ人たちは、負担をかけないように腰の使い方や姿勢をどうしているのか?
その負担をかけない姿勢を日常でやったら、ぎっくり腰や腰痛になるわけないと思いませんか?
いや、思う思わないはどうでもよくて、なるわけないじゃん。ということですね。
重量挙げ(ウェイトリフティング)
リオオリンピック・ウェイトリフティングの世界新記録を達成したという動画。
ジョージアのタラハゼ選手と前回の金メダリスト、イランのサリミコルダシアビ選手。(と書いてある)
たしかにこれだけトレーニングしていれば、一般人はあまり参考になりません。
でも考えてみてください。
重さの限界を競う競技ですから、結果のためにはあらゆる手段を使うはずです。
やみくもに筋肉を増やすだけじゃなく、体に負担が少ない姿勢も研究されています。
前屈しない。前屈みにならないということですね。
実際に重量挙げの動画からポイントをキャプチャしてみます。
【【NHKリオ】ヤー!!っと世界新記録 ウエイトリフティング男子105キロ超級】より画像引用・https://www.youtube.com/watch?v=78N5erGIpUI
大きく4つのパートにわけられます。
【1】持ち上げる前
【2】持ち上げる瞬間
【3】受け止める瞬間
【4】持ち上げてフィニッシュ
※重量挙げ(ウェイトリフティング)のルール「スナッチ」、「クリーン&ジャーク」とで持ち上げるさいに、が違うようですが、ここでは単純に持ち上げる瞬間の姿勢例として話を進めさせてください。
【1】持ち上げる前
【2】持ち上げる瞬間
【3】受け止める瞬間
【4】持ち上げてフィニッシュ
これらの動作の中で共通しているのは、前屈しないこと。
とにかく前屈や猫背にならないことが大切なのです。
最初から最後まで、背筋を伸ばした上体をキープしていることです。
ちなみに最後のフィニッシュでは顔が下を向いていますが、前屈みにはなれません。
実際に同じポーズをとって、首だけ下げようとしても下がりませんよね。
大切なのは骨格からの姿勢
重量挙げの骨格モデルは、こんな感じですね。
最初から最後まで、一気に持ち上げる、受け止めるなどでも、首をもたげません。
顔を上げていることから、背骨のS字ができることもわかります。(自分で確認すればいい)
もちろんトレーニングは大前提ですが、私たちは重量挙げをするわけではありません。
筋トレもいいですが、効果がでるまで時間がかかります。
でも、この姿勢のポイントをマネをすれば今日からできます。
学はまねぶ、なんていいますからね。
まとめ
重量挙げでも姿勢が大事。
パソコンやスマホの場合、首当たりから前屈みになっているはずです。
つまり、やってはいけない姿勢を、日常的にやってしまっているんですね。
パソコンの場合はディスプレイを目の高さに上げる。
これが重要です。
「ドライアイ対策には画面を目線より下に」という別ジャンルのアドバイスがあるのですが、無視してかまいません。長いのでこれはまた別の機会にご説明します。
日常的に猫背でいれば、ずーっと1G(重力ね)の負荷をその姿勢で受けていることになります。
その限界を迎えたときに腰痛になるだけ。
だから重量挙げなんてしてないのに、腰痛を繰り返す人がいるわけです。
でも対処法はあるので、世界チャンピオンから学びましょう。