正しい座り方が腰痛の原因だった!
腰痛になった人、特にパソコンで仕事をする方、デスクワークの人、SOHOなどのクリエイターなどは、腰の痛さから座り方を変えようとすることが多いようです。 しかし、いわゆる「正しい座り方」では腰痛は悪化するだけだったのです。
事故でもない、慢性的な腰痛の人を見ていると、とにかく姿勢が悪いのが特徴です。 ただただ腰痛になるような体の使い方をしているだけですので、 腰痛を予防するには、腰痛にならない姿勢、そのための自然な座り方を考えましょう。
正しい座り方で座れない理由
そもそも、いわゆるい正しい座り方では座れません。 一般的に言われる正しい座り姿勢と言えば、上記の画像のような姿勢でしょう。 ほぼ正面をむき、椅子には深く腰掛けて、腰と膝を90度に曲げて、足裏に体重を乗せる。 こんな感じでしょう。
1つ1つのポイントもかんたんです。 でもこの座り方、10分もしたら別の姿勢になっているはず。 オフィスなんかだと周りを見れば、客観的にチェックできますから、ぜひチェックしてみてください。続きません。
なぜ正しい座り方は続けられないのか? そりゃぁ正しい座り方と言われている姿勢は、体にとっては不自然で無理がある姿勢だからです。 この【しゃがみチェック】で明らかなように、腰を90度に曲げて、背筋を伸ばし続けることはできません。
つまり、よく言われる正しい座り方は、現実にはできない姿勢なのです。 自分でやりゃぁわかること。 剣と魔法のファンタジーの世界の話なんですよ。
もちろん短時間なら筋肉でがんばればできます。 でも10分ももちません。 繰り返しになりますが、いわゆる正しい座り方(腰・膝90度)は体にとっては不自然でストレスの原因だからです。
そういった意味では、座り方ではなくて椅子やデスクなど環境が原因だったりするんですけどね。 だから何も対策をしなければ、当然、腰痛になるわけです。
腰痛人口は2800万人!
厚生労働省によると、「腰痛もちは全国で2800万人」と推定しているとのこと。 4人に1人。 もっとも調査では、一般の重労働などが含まれているので、そりゃ重い物を持ったりすれば腰痛の原因にはなります。 参考:【職場における腰痛予防対策指針の改訂】
でも上記の資料で目立つのが、社会福祉施設。介護とかですね。 【2002 年の 363 件から 2011 年の 1002 件と2.7倍】とのこと。しかし働く人は1.7倍しか増えていません。 腰痛になる人が2.7倍ですよ!? データから、腰痛になる人が増える労働環境だということがわかります。
腰痛になる座り方
古武術介護でも有名な甲野善紀さんという人がいます。 この実践セミナーに何度も参加して介護士の方の動きなども説明してもらいましたが、体の使い方はとても重要なことがわかります。
この姿勢で力を入れてはいけない、例えば女性が男性を抱えるならこことここの角度を守ってなんてコツがあるんですね。 この【しゃがみチェック】のように、体はつながっているわけです。
動画はいっぱいアップされているので、参考にしてみるといいでしょう いわゆる一般的なスポーツ科学などで正しいとされているのとは違う世界が展開されています。
じゃぁどうすればいいのか? そりゃぁ個人個人に合わせて、環境を調整していくしかないんですね。 姿勢というのは環境に合わせた結果でしかありません。
どのみち、、正しい姿勢で座り続けられる人はいないのですから。